バロックに関連した書籍

怖い絵3

 『怖い絵』『怖い絵2』と続いたシリーズの、著者があとがきで記すところによれば、完結編にあたる書です。  絵画を純粋に感性だけで見るのではなく、その作品が創られた時代の政治・経済・文化的背景をもきちんと踏まえたほうが絵画をより深く味わうことができるはず。そんな著者の思いから始まったシリーズのこの三巻目にも、私は大いに学ぶところがありました。  ドラクロワ『怒れるメディア』が描く、異国女性に対する無意識と不安と恐れ。著者が指摘するように『蝶々夫人』や『ミス・サイゴン』と根が同じであるその悲劇は、海を越えた人の往き来がなお一層頻繁となりつつある現代に生きる者にとっては、大きなメッセージをもって迫ってしかるべきなのかもしれません。  ゲインズバラ『アンドリューズ夫妻』は広大で豊かな田園を背景とした裕福な夫婦を描いています。この絵が、家も土地も失った貧農層が村から都会へと流出せざるをえなかった当時の

怖い絵

そのため作者の西洋美術に関する深い知識が、フルに生かされています。 2を先に読んだため、新鮮な驚きはなかったですが、中世ヨーロッパの習慣や風俗は非常にわかりやすく、さすがだなと思いました。 子供さんが読んでもわかりやすいと思います。 夏休みの宿題にぜひ。

怖い絵2

どの絵も見る者をひきつける絵です。 特に見たことのない絵も多く、勉強になりました。 絵の解説を読めば、じわりと恐怖が滲んでくる作品も確かにありますね。 現代風恐怖紙芝居って感じでしょうか。 おすすめです。

印象派はこうして世界を征服した

印象派が好きなんていうと、当たり前すぎてつまらないかも知れないけど、好きなモノは好き。日本人が印象派が好きな理由は、万葉集の昔から新古今、演歌や歌謡曲まで風景から心象を語るのが、大好きなんでしょう。というのは、私見です。 この本では、世界でも愛されている印象派が、どのようにして美術界を席捲したかが、描かれています。絵の出来もさることながら、以外と俗な理由です。 著者は研究者でなく、プロの競売人だった人。なので、裏話なんかあっておもしろいです。さくさく、読めました。

BAROQUE~バロック 3 (シリウスコミックス)

本屋さんの新刊コーナーでこの3巻の表紙を見て、「綺麗な女の子だなぁ」と思い、内容全く知らない状態で既刊含めて一気買いしました。読み始めてすぐ、私が一目惚れした美女が敵だと知りガッカリしましたが、充分魅力的なキャラでわくわくしてたら、期待通りの展開に!! ストーリーも謎めいていて、大変興味をそそられますし、今後の展開が楽しみです。 ミーア、萌え(*'∀`)。

BAROQUE~バロック 1 (1) (シリウスコミックス)

連載中のキス&ネバークライも読んでますが、そのシリアスラブストーリーとは別の コメディタッチのSFラブストーリーです。 ぬいぐるみに憑依した「しゃべるクマぬい」がツボ!! 予想以上に面白い!!!

バロック音楽 (講談社学術文庫)

今から30年も前のこと、昼にFMで「朝のバロック」の再放送があって、塾の冬期講習から帰って耳にしたときが懐かしい。皆川達夫と服部幸三が、ナビゲーターだった。だが、書籍となると服部幸三のものはなく、皆川達夫の講談社新書で出ていた本書や、音楽之友社の「バロック音楽名曲名盤100選」なんかを、買って、珍しいレコードを参考に、西洋史の真髄に迫れていけるかのような、スリリングな錯覚を楽しんだ。本書を読んだとき、皆川達夫の文章は易しくて、ふうあいがあって、自然に物知りになっていけるような気がした。ご本人は専門はバロックではなく、むしろ中世・ルネサンスとのことも、素人ながらそうかもしれないと感じつつも、却って、古い方からの光で照らし出されるバロック音楽は魅力的だった。それとこの人が推奨する演奏のレコードには、まずはずれが無く、個人的には感性が合うのだなあ、という安心感があった。西洋史のご専門で、美学や音楽学

BAROQUE~バロック 2 (2) (シリウスコミックス)

戦いが激しさを増す中、少し謎が解明されます。過去の出来事も収録されており、強大な力を持つが故の苦しみが描かれているように思います。 (購入時、帯に羽海野チカさんのコメントが載っていました。ピラネージ卿に萌えていらっしゃるようで(笑)、「最高の萌えキャラをありがとうございます!」とありました。私も、ピラネージ卿大好きです…)

森のバロック (講談社学術文庫)

文庫本しか読んでいませんが、南方熊楠の思想に強い衝撃を受けました。 それを分かり易く書いた中沢の筆力も大いに評価できると思います。 科学にばかり答えを求める現代(近代もそうだったと思いますが)の思考の貧弱さに比べ、 民俗学、各国の神話などとの共通項を探り、つながりを繙いていくという 南方の思考は驚くべき広がりと深さを持っています。 単体の学問で問題を解決しようとすることが、なんと狭い理論の世界か。 南方の、様々な学問を網羅しながら世界を解いていくいわゆる「南方マンダラ」は 根本からきちんと理解するのは難しいのだと思いますが、 私の少ない脳ミソでも、ここに未来があるのではないかと明るい光を感じました。 多少難しい部分もありますが、おもしろい本です。

イコノロジー研究〈下〉 (ちくま学芸文庫)

最近では絵画を見るのにも感覚だけでなく、理解することでより絵の見 方が深まるという考え方が一般的になりました。こうしたことからか ”絵画の見かた”という本が多く出されています。イタリア美術関係の 知識を得たいと色々物色して読んでいると必ず、パノフスキーのイコノ ロジー研究が参考資料としてあげられています。日本の学者の本で見た 解釈の大本はパノフスキーだったのか、と感じさせるところが多々あり ました。 パノフスキーは難解なイコノロジーを多少一般向けにこの本を出したよ うです。序論で氏のイコノロジーの理論を理解しやすく解説してくれて います。 本論では、”盲目のクビド”や”時の翁”の多くの事例からイコノロジ ーとしての見方を示してくれています。また、ルネッサンスにおける新 プラトン主義の意味をミケランジェロとの関係で解析するなど、イタリ ア美術の鑑賞、理解にはイコノロジーという学問によるところが大であ ると認識さ